YouTube デザイン

西村ひろゆかないさんのスタンプを作りました。なかなか苦戦しました。

こんにちは、やぬぬだよ。

僕は趣味で西村ひろゆかないチャンネルのアシスタントをやっている。

今回は西村ひろゆかないのLINEスタンプ作成の裏側を語っていきたいと思う。

今までオリジナルイラストのスタンプしか使ったことがないため、今回、写真を使ったスタンプにまつわる肖像権やら著作権云々の手続きにかなり苦労したのでここにまとめておきたい。

まず、完成品はこちら。

LINEスタンプストア

紹介動画も作ったのでぜひみて欲しい。

今回は大ざっぱな手順だけを紹介する。もっと詳しくLINEスタンプの作り方を知りたい人はぜひこの記事も読んで欲しい。

作成過程1 元画像を見つけてくる

まずはここから。

LINEスタンプに使えそうだなと思うシーンを、YouTubeを一時停止してスクショして撮り溜めていく。

ここのチョイスが肝心。

LINEスタンプは販売するスタンプの数を、8個、16個、24個、32個、40個の中から選べる。

今回は32個で進めていく。

作成過程2 規程アスペクト比の白い台紙に貼り付ける

次に、画像のサイズを規定していく。

この工程は前回の反省も兼ねていて、スタンプの画像に決められたサイズである、最大たて320pxよこ370px(かつ偶数px)という制約をスムーズに突破するための工夫だ。台紙の方でタテヨコのバランスを決めておけば拡大・縮小してもバランスが一定のままなので、細かい調整をする必要がない。

作成過程3 背景透過処理をする

次は背景透過の処理だ。

背景透明化」(iOS版)(Android版)ってアプリを使って手作業で写真の縁を切り取っていく。

ここが一番時間がかかる作業だ。32枚の画像の輪郭を切り取るだけで一日が終わる。

この作業は指ではかなり難しい。iPad & Apple Pencil での作業が最適解だと思っている。

この工程が全て終わるとこんな感じ。ずらーっと並んだ素材をみると達成感がある。 

作成過程4 テロップを入れる

次はセリフ入れだ。

これは「Phonto」(iOS)(Android)というアプリを使う。

背景透過した画像素材を読み込んでセンスよくセリフのサイズや色を決めていく。

そして、大事なポイントは完成した画像を書き出すときだ。通常の「画像を保存」ボタンではなく、「画像をPNGファイルとして保存」ボタンを使うと、画像を透過PNG形式で書き出すことができる。

通常の「画像を保存」だとJPEG形式での出力となってしまい、背景が透過されない。気をつけよう。

そして、セリフ入れが全て完了するとこんな感じ。これで素材作りが完成した。わちゃわちゃしてていい感じ。

作成過程5 画像サイズを圧縮

次は完成した画像をサイズ縮小していく。初めの方の工程でタテヨコのアスペクトを統一してあるのであとは同じバランスのまま小さくするだけでOK。

ここで使うサイトは、ブラウザ上で画像の加工を行える「画像リサイズメーカー」というウェブサイト。広告がうるさいが無料でこの機能が使えるのはとても便利。

全ての画像をタテ320px、ヨコ370pxに統一していく。機械的な作業。

申請過程1 LINE Creators Marketで各種設定

あとは LINE Creators Market でスタンプの情報を登録していく。

スタンプの名前、説明文、コピーライト、販売エリアなどを一つずつ登録する。

申請過程2 画像をアップロード

次は、画像のアップロードページにスタンプ画像を登録する。ここに並べる順番が実際のリリースしたスタンプにも適用されるので、配置の順番もしっかり意識しよう。

申請過程3 タグの設定

あとはタグの設定というのをやっていく。タグというのは、LINEのメッセージ入力欄に文字を打ったときに予測して関連したスタンプをおすすめしてプレビューを出してくれる機能だ。

これを丁寧に設定しておくと、スタンプをダウンロードしてくれた人がスタンプを利用してくれやすくなる、はず。

申請過程4 販売価格設定

スタンプを販売する価格はクリエイターが自分で選ぶことができる。

高く設定すれば単価は上がる。しかし、高すぎると買ってもらいにくくなる。よく考えた上で設定しよう。

120円、250円、370円、490円、610円の中から選ぶことができる。

リジェクト解決 西村ひろゆかないさんの許諾書、西村博之さん許諾のスクショを添付

もろもろの設定が完了して、審査にリクエストを出した。しかし、さっそくのリジェクト!!!!

リジェクトというのは、審査落ち。なにか問題があって販売を許可できませんということだ。

今回のリジェクト要因は、権利証明の不備。肖像権やら著作権についてだ。

なんとか西村ひろゆかないの中の人に利用許諾の書類を書いてもらったり、本家ひろゆきさんから許可をいただいたときのメールでのやりとりのスクショして添付したりして、リジェクトとリクエストを繰り返した結果、やっと審査を通過することができた。

認可 リリース

スタンプの承認は、こんな感じで公式アカウントから通知される。やった!

そしてマイページからログインして「リリース」ボタンを押すと、だいたい1時間後くらいに販売が開始される。

告知 YouTube, Twitterにて完成報告

こういった行程を経てようやくスタンプをリリースすることができた。ちょうどひろゆかないさんがLIVE配信をしていたのでスパチャで発表して、そのあとはTwitterでも告知してもらった。

その日のうちに60人もの人がスタンプを購入してくれた。本当にありがとう!

とはいってもLINEスタンプは本当に儲からない。お金のためにするべきものではないのは確かだ。

なぜかというと、ものすごいマージンを取られるから。

まず、スタンプの売上が一個あたり120円だとしても、

Googleが30%マージンをとり、さらにそこからLINEが50%もっていき、残りの利益に源泉所得税とやらがかかり、銀行振込のときには手数料が550円もかかる。

一つ売れてもクリエイターの取り分は4分の1。中抜き半端なくて笑ってしまう。

スタンプの購入はこちらから。

LINEスタンプストア

  • この記事を書いた人

やぬぬ

元僧侶のWeb系エンジニア。シャチと皿回しが好き。

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